【6月10日 AFP】イタリア警察当局は9日、米当局から国際サッカー連盟(FIFA)に関連する汚職の罪で起訴されていた、スポーツマーケティング会社の役員を務めるアルゼンチン出身のアレハンドロ・ブルサコ(Alejandro Burzaco)容疑者が出頭したと明らかにした。

 イタリア警察の発表によると、50歳のブルサコ容疑者は、スイスの国境に近いイタリア北部のボルツァーノ(Bolzano)で2人の弁護士とともに出頭し、身柄を拘束されたとしている。

 イタリアのAGI通信によると、ブルサコ容疑者は短時間の拘束を経て釈放されたが、今後は自宅軟禁状態になるとしている。

 報道ではまた、イタリアの市民権を所持しているブルサコ氏が、自宅軟禁下に置かれることを予想し、賃貸住宅を手配したと伝えている。

 5月27日にスイスのチューリヒ(Zurich)でFIFAの幹部7人が逮捕されたときから、ブルサコ容疑者の所在は不明となっていた。

 ブルサコ容疑者は、汚職に関与したとして米司法省に起訴された14人の一人で、国際刑事警察機構(インターポール、InterpolICPO)によって国際指名手配(赤手配書)されていた。(c)AFP