【6月9日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2015)の男子シングルスを制し、四大大会(グランドスラム)で1つ以上のタイトルを持つエリート集団の仲間入りを果たしたスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)だが、いまだに自分がピラミッドの最上部に属しているとは思えないという。

 4セットに及んだ決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を退けたワウリンカだが、グランドスラム優勝17回のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、14回のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、8回のジョコビッチ、2回のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)と自分を対比することは避けた。

 昨年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)に次ぐ、2度目のグランドスラム制覇を成し遂げたワウリンカは、30歳にしてキャリア最高レベルのテニスをしている。

 それでも、ワウリンカはトップ集団を「ビッグ5」と名付けるのはおこがましいと感じているようだ。

「彼らほどのレベルではない。ビッグ4だよ。でも、2つのグランドスラムで優勝できるくらいのレベルではある」

「メジャー大会の準決勝や決勝で彼らと対戦したら、勝つことはできる。でも、もう一度言うが、『ビッグ4』はいつだって『ビッグ4』だ」

「彼らとの比較対象にはなりたくない。もっと進歩して、彼らを超えたい。それだけだ。そんなシンプルな考えだよ」

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