ユベントスのブッフォン「犠牲になるためにここにいるのではない」
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【6月6日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)決勝を6日に控えるユベントス(Juventus)のGKジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)が5日、優位に立つFCバルセロナ(FC Barcelona)に屈するためにベルリン(Berlin)に来たのではないと語った。
オリンピア・シュタディオン(Olympiastadion)での決勝を前に37歳のブッフォンは、「客観的に見てバルセロナが優勢だという意見は公平なものだと思う。彼らには素晴らしい技術を持った偉大な選手がいる」と劣勢を認めた。
「リオネル・メッシ(Lionel Messi)にネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)、ルイス・スアレス(Luis Suarez)がいて、彼らの後ろにアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)がいればどんなチームでも優勝候補だ。そういった選手がいて彼らはラッキーだが、ユベントスにはカルロス・テベス(Carlos Tevez)、ポール・ポグバ(Paul Pogba)、レオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)といった選手がいる。われわれは犠牲者になるためにここにいるのではない。われわれにはチャンスがある」
バルセロナと同様に国内2冠をすでに達成しているユベントスは、クラブ史上初の3冠まであと一歩に迫っているが、メッシ、ネイマール、スアレスの3人で今季120点を決めているバルセロナが有利という意見が大勢を占めている。
なお、今季1人で58得点をマークしているメッシは、バルセロナが欧州の頂点に立った2009年と2011年の決勝でもゴールを記録しており、今回も得点を挙げればチャンピオンズリーグの決勝3試合でゴールを決めた史上初の選手となる。
ユベントスのマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は、バルセロナの南米3トップをただ止めることに神経を注ぐだけでなく、FWのテベスとアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)が相手GKのマルクアンドレ・テル・シュテーゲン(Marc-Andre ter Stegen)に脅威を与えるべきとの見解を示した。
「決勝にたどり着いてからわれわれが考えているのは、当然ネイマール、スアレス、メッシのことだ。あなたならどうやって止める?彼らはずばらしい選手であり、彼らをストップすることが試合の最優先事項かもしれないが、引き分けを目指して戦うのではない。われわれには得点が必要だ」
また、ボヌッチもブッフォンと同様、ユベントスは激しく戦う用意があると語っている。
「この試合は、圧倒的なバルセロナ攻撃陣とユベントスの守備陣との戦いと簡単に一言でまとめられるようなものではない。バルセロナより一歩劣っていることは分かってここに来ているが、これはファイナルであり、たったの1試合だ」
「われわれはチームとしていいパフォーマンスをしていく。(決勝トーナメント1回戦の)ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)戦のようにね。私はその試合がターニングポイントだったと考えている。その試合でわれわれは自分たちが素晴らしいチームであるということを理解し、ここまでたどり着くことができた」
「差が縮められるかどうかは11人次第だ。全員が全てのボールに対してトライして戦えば差が縮められるだろう。人数合わせのためにここにいるのではないのだから。中盤で勝ち負けは決まると思う。中盤では技術や質の違いが表れるからだ」
(c)AFP