日本のAV女優に傾倒する中国IT業界、性差別解消ほど遠く
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■「蒼井先生」のような人求む
アリババは公式サイトに掲載したプログラマー補助スタッフの求人広告で、中国のマイクロブログで約1600万人のフォロワーを抱える人気AV女優・蒼井そらさんを引き合いに、「蒼井先生のような、かぐわしい美徳とスキルを持ち、世界をその胸で包み込む」人材を募集した。だが批判を受けてこの広告は削除され、同社は謝罪に追い込まれた。
アリババは、「IT人材募集のためのユーモアあるマーケティングの試みを意図したものだった」と弁解した上で、「差別を行うことなく、実績に基づいた、全ての従業員に対する平等の機会と公平な待遇を約束する」との声明を出した。
一方で、アリババは女性の採用や管理職への登用において最も積極的な企業の一つだ。同社によれば、全従業員約3万5000人(15年3月末時点)のうちの40%超が女性で、女性管理職の割合は約35%だという。これらの数字は国際的にみても高い。米アップル(Apple)が昨年、公表したところでは、同社従業員9万8000人のうち女性は30%だった。(c)AFP/Bill SAVADOVE