【6月5日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2015)で王座から陥落し、約10年ぶりに世界ランク10位圏外が目前となっているラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が、このまま引き下がることはないと、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は強く考えている。

 ジョコビッチは3日に行われた準々決勝で、全仏通算9度の優勝を誇るナダルをストレートで退けた。2005年の大会デビュー以来、ナダルがパリ(Paris)で敗れたのは2度目となった。

「結局のところ、彼も人間だということ。こんなシーズンがあるのは普通さ」と、世界ランク1位のジョコビッチは言う。

 四大大会(グランドスラム)通算14度の優勝を誇るナダルの高い基準からすれば、今季の成績は不十分なものだった。ここ10年で初めて全仏前に欧州でのクレーコート大会でのタイトルを獲得できなかったナダルは、今大会を世界ランク7位で迎えていた。

「彼のテニスに疑問が出てくるのも普通のことだ。とはいえ、彼が誰なのかを思い出すなら、キャリアの成績やグランドスラムでの優勝回数に目を向けるだけで良い。それが彼の選手としての、王者としての資質の高さを示している。立ち直って、トップを狙うために何が必要か、彼は分かっているさ」

「一大事というわけじゃない。まだ29歳で、この先何年もある」

 来週発表の最新ランキングで、2005年4月以来となるトップ10転落が予想されているナダルだが、負傷を多く抱えてきたキャリアを過ごしており、立て直しには慣れている。

 2012年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2012)2回戦で敗れたナダルは、左膝の負傷で8か月間欠場した。

 翌13年にナダルは全仏と全米オープン(The US Open Tennis Championships 2013)を制し、同シーズンの成績を75勝7敗として、10個のタイトルを獲得。その回復力は批評家に衝撃を与えた。