【6月4日 AFP】(一部更新、写真追加)ガーナの首都アクラ(Accra)中心部で3日夜、洪水を引き起こした豪雨を避けようと多数の人々が雨宿りしていたガソリンスタンドで火災が発生し、90人以上が死亡した。地元警察当局が4日、明らかにした。

 火災は、付近の住宅から延焼したとみられている。地元病院関係者らは、遺体安置所が満杯になっていると話している。治安当局者によると、死者数はさらに増える可能性が高いという。

 犠牲者らの死因はまだ正確には明らかになっていないが、一部メディアでは、豪雨による洪水で水死した人もいたと報じられている。目撃者によると、現場周辺の道路は当時、ひざの高さまで冠水。給油機付近では火災による爆発も起きたという。現場のAFP記者によると、ガソリンスタンドには焼け焦げた数十台のバイクが見られた他、多数の乗客を乗せて給油場に止められていたバスも炎上したとみられる。

 4日朝に火災現場を視察したガーナのジョン・ドラマニ・マハマ(John Dramani Mahama)大統領は動揺した様子で「悲惨でほとんど前例のない」事故だと語った。またオマネ・ボアマ(Omane Boamah)通信相は現場の状況について「国家非常事態」と表現した。マハマ大統領は8日からの3日間を国喪期間とすると発表した。(c)AFP