■5年連続ファイナル出場のジェームズ、カリーを止めるのは「不可能」

 では、どうすればカリーを止められるのか?――キャバリアーズのジェームズは、自分を封じ込むのと同じくらい「それは不可能だ」としている。

 カリーは今季のレギュラーシーズンで1試合平均23.8得点を記録し、自身の格を優秀からエリートに押し上げると、チームメートのパフォーマンスも向上させ、トンプソンの平均21.7得点を筆頭に、ハリソン・バーンズ(Harrison Barnes)の10.1得点、そしてドレイモンド・グリーン(Draymond Green)の11.7得点は、いずれもキャリアハイとなっている。

 さらにウォリアーズは、リーグトップの平均27.4アシストを記録しており、バーンズは、「それがこのチームの強さの秘訣だ。自己中心的ではないんだ」と語っている。

 キャバリアーズのカイリー・アービング(Kyrie Irving)は、カリーを止める鍵は「チーム一丸で取り組むこと」だとしている。

 アービングは、「俺が先頭に立っていく。試合では何が起きるか分からないが、チーム全員が奮闘して彼を止めるしかない。彼は手ごわい選手で、シュートの名手だ。とにかく、チーム全体で立ち向かっていくよ」と語った。

 今季のオールNBAファーストチームに選出されたカリーは、ほかに選ばれた4人とプレーオフで対戦する史上初の選手になっている。

 ニューオーリンズ・ペリカンズ(New Orleans Pelicans)のアンソニー・デイビス(Anthony Davis)、メンフィス・グリズリーズ(Memphis Grizzlies)のマルク・ガソル(Marc Gasol)、ヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)のジェームス・ハーデン(James Harden)とはすでに対戦しており、ファイナルではジェームズと激突する。

 現在のウォリアーズにはNBAファイナル出場経験者が一人もおらず、その条件下でタイトルを獲得したチームは、1990-91シーズンのブルズが最後になっている。

 対するキャバリアーズでは、昨季まで在籍していたマイアミ・ヒート(Miami Heat)時代を含め、5年連続ファイナル出場を果たしているジェームズが唯一の経験者となっている。

「ジェームズはファイナルでの経験が豊富だ」と語ったカリーは、「偉大なチームと偉大な選手を倒すには、チームとして最高の試合を4回繰り返すしかない」と意気込んでいる。

「今回の試練にわくわくしているよ。ジェームズはその舞台を経験したあと、初タイトルを獲得することができた。うちのチームは誰も経験していないから、全ての試合をがむしゃらに戦っていくつもりだ」

(c)AFP/Jim SLATER