ラウル所属のコスモスがキューバで親善試合―米とキューバの関係修復を演出
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【6月3日 AFP】北米サッカーリーグ(NASL)のニューヨーク・コスモス(New York Cosmos)が2日、米国のスポーツチームとしては16年ぶりにキューバで親善試合を行い、政治的に敵対していた米国とキューバの「雪解け」を演出した。
アマチュア選手が中心となったキューバ代表とコスモスの試合は、前半だけで4点差がつく一方的な展開となり、試合は4-1でコスモスが快勝した。
しかし、雨が降り注ぐ中で数千人のファンが観戦したペドロ・マレーロ競技場(Pedro Marrero Stadium)での一戦において、試合結果はただの補足にしか過ぎなかった。
今回の歴史的な一戦は、約50年にもわたる国交断絶状態から正常化へと動き始めた米国とキューバのスポーツ関係にとって、新時代の幕開けになるとみられている。
かつてスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)で活躍し、現在はコスモスでプレーする元スペイン代表のラウル・ゴンザレス(Raul Gonzalez)は、「サッカーは人々を団結させることができる。僕らは今日、ハバナ(Havana)でそれを目の当たりにした。この試合でプレーできたことを光栄に思う」と語った。
そしてコスモスのジョバンニ・サバレーシ(Giovanni Savarese)監督は、今回の試合が実現したことで、米国とキューバのチームが普通に試合を行うことが可能になったとの見解を示している。
サバレーシ監督は、「すべてが可能になった。今回の試合でドアが開かれ、交流が始まったと考えている。これは大きな一歩だ。ドアは今もなお開かれている」と語った。(c)AFP