【6月2日 AFP】ブラジル代表の伝説ペレ(Pele)氏は、サッカー界を揺るがす汚職事件を受けても「熟練した」リーダーが必要だとして、国際サッカー連盟(FIFA)の会長選でジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)氏が再選を果たしたことを支持した。

 キューバ代表チームと、北米サッカーリーグ(NASL)のニューヨーク・コスモス(New York Cosmos)によるエキシビションマッチを前に、ハバナ(Havana)の空港に降り立ったペレ氏は、報道陣に対し「私は支持派だった」と話した。「われわれには、エキスパートが必要だった」

 W杯で3度の優勝を経験した唯一の選手であるペレ氏は、1970年代にコスモスで現役を締めくくった。2日には、米国とキューバの結びつきを強化するためのエキシビションマッチが行われることになっている。

 74歳のペレ氏は、さまざまな健康上の問題に直面しながらも、初のキューバ訪問を果たした。1日の記者会見に姿をみせたペレ氏だが、FIFAに関する突っ込んだ質問は、司会者によって遮られた。

 ペレ氏は、ブラッター氏の支持者として知られており、この17年間でアジアとアフリカにサッカーを根付かせた功績をたたえ、ブラッター氏が会長に再任するべきだと話していた。(c)AFP