【6月2日 AFP】14-15ドイツ・ブンデスリーガは1日、昇格・降格プレーオフ第2戦が行われ、ハンブルガーSV(Hamburger SV)は延長戦の末に2-1でカールスルーエSC(Karlsruher SC)を下し、2試合合計スコア3-2で1部残留を決めた。

 ハンブルガーSVは延長後半10分、途中出場のニコライ・ミュラー(Nicolai Mueller)が決勝点を挙げたが、この日のヒーローは、延長後半ロスタイムにPKをセーブしたGKのレネ・アドラー(Rene Adler)だった。

 この結果、2年連続で昇格・降格プレーオフに臨んだハンブルガーSVは、ブンデスリーガで1部から降格したことがない名門の地位を守った。

 ハンブルク(Hamburg)で行われた第1戦を1-1で引き分けていた両チーム。カールスルーエSCは、本拠地で行われた第2戦の後半33分、途中出場のラインホルト・ヤボ(Reinhold Yabo)が先制。

 ハンブルガーSVの敗北が濃厚になる中で迎えた後半ロスタイム、チリ代表のマルセロ・ディアス(Marcelo Diaz)が値千金の同点弾を決め、試合を延長戦に持ち込んだ。

 すると、ピッチに投入されたミュラーが、ブラジル人DFクレベール(Cleber Janderson Pereira Reis)のパスを蹴り込み、2つめのアウェーゴールを決めたハンブルガーSVは、カールスルーエSCを一気に突き放した。

 土壇場でPKを獲得したカールスルーエSCだが、2部の得点王ローベン・ヘニングス(Rouwen Hennings)が蹴ったボールは、ハンブルガーSVの守護神にはじき飛ばされ、ヘニングスは頭を抱えることになった。

 2008-09シーズン以来となる1部参戦を逃したカールスルーエSCは、すでに昇格を決めたFCインゴルシュタット(FC Ingolstadt 04)とダルムシュタット98(SV Darmstadt 98)に肩を並べることはできなかった。

 ハンブルガーSVは、1963年のブンデスリーガ発足以来、一度も降格したことがない唯一の球団。しかし、2シーズン連続でプレーオフに回るなど、チームは綱渡り状態で残留している。(c)AFP