【6月1日 AFP】エラス・ベローナ(Hellas Verona)に所属するストライカーのルカ・トーニ(Luca Toni)は、14-15シーズンのイタリア・セリエAで素晴らしい活躍をみせ、最終的にインテル(Inter Milan)のマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)と分け合ったものの、セリエAの得点王に輝いた。

 そして現在38歳のトーニは、2001-02シーズンに得点王のタイトルを獲得したダリオ・ヒュブナー(Dario Hubner)氏の35歳を上回り、セリエA史上最年長の得点王になった。

 当時のヒュブナー氏は、所属するピアチェンツァCFC(Piacenza CFC)で24得点を記録し、ユベントス(Juventus)のダビド・トレゼゲ(David Trezeguet)氏とタイトルを分け合っている。

 過去にフィオレンティーナ(Fiorentina)で得点王のタイトルを獲得し、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)でも得点王に輝いた実績を持つトーニは、30日に行われた最終節のユベントス(Juventus)戦で1得点を挙げると、今季の得点数を22に伸ばし、2位との差を2ゴールに広げていた。

 しかし、ユベントスのカルロス・テベス(Carlos Tevez)とともに得点王争いで2位につけていたイカルディは、その翌日に行われたエンポリ(Empoli)戦で2得点を記録し、シーズン最終戦でトーニに並んだ。

 トーニはフィオレンティーナに所属していた9シーズン前に31得点を記録し、当時のセリエAでは47年ぶりとなる1シーズン30得点以上を達成した。そして昨季の得点王争いでは、トップのチロ・インモービレ(Ciro Immobile)に次ぐ成績を残している。

 衰えしらずの得点力を発揮し、ベローナで2シーズン続けて結果を残したトーニだが、イタリア代表のアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は、同選手の代表メンバー招集に消極的だ。

 2006年のW杯ドイツ大会優勝メンバーで、2004年から2009年にかけてイタリア代表として47試合出場18得点を記録しているトーニだが、コンテ監督は欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)予選とポルトガル代表との親善試合に向けた34人の招集メンバーから同選手を除外している。(c)AFP