【5月25日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、元マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のリオ・ファーディナンド(Rio Ferdinand)は、妻レベッカ・エリソン(Rebecca Ellison)さんの死後に受けたサポートの声に「圧倒された」と明かした。

 エリソンさんは今月初旬、乳がんとの闘病の末に34歳で亡くなった。これを受け、サッカー界からは支援の声が多く上がっていた。

 24日付の英大衆紙サン(Sun)でファーディナンドは、「3人の子供たちの気持ちを考えながら、素晴らしい女性である妻のレベッカがこの世を去って行くのを何もできずただ見ている、人生で最もつらい時期だった」とつづった。

「レベッカが亡くなった後、あるよく晴れた日に葬式を執り行った。申し分のないものだった」

 36歳のファーディナンドはまた、かつて所属したユナイテッドやウェストハム(West Ham)、さらにはリバプール(Liverpool FC)のサポーターからのメッセージに胸を打たれたと続けた。

「レベッカの死去を報告した日、サポートのメッセージに圧倒された。子供たちもそれを見て、『見てパパ、あの人たちがママのためにしてること見た?』と、言ってきた。子供たちにも良い記憶になる。試合の中で、垣根を取り払ったそういった思いやりを目にして、気持ちが楽になった」

 そんな中、最終的にプレミアリーグ残留を果たすことができなかったクイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park RangersQPR)でプレーできなかったことについては、「罪悪感」を抱いたと打ち明けた。

 また、エリソンさんの病気については身内や数人の友人にのみ伝えていたと明かし、QPRの選手は当初、ファーディナンドがプレーしない理由に気付いていなかったという。(c)AFP