【5月21日 AFP】2001年9月11日に発生した米同時多発テロ事件からおよそ14年、事件で崩壊したニューヨーク(New York)市の建物の跡地に建設された全米一高い超高層ビル「ワン・ワールド・トレード・センター(One World Trade Center)」の展望台が完成した。

 ガラス張りのタワーの100~102階に設置された展望台は、29日に開業の予定。自由の女神像(Statue of Liberty)からセントラルパーク(Central Park)、ブルックリン橋(Brooklyn Bridge)、そして西方のニュージャージー(New Jersey)州まで、380メートルの高さからの360度の眺望を楽しむことができる。展望台の運営側は、年間300万~400万人の来場を見込んでいる。

 世界最速の水準のエレベーターは、47秒で102階に到達。その間、床から天井まで全面に設置されたLEDディスプレーには、1600年代から現在までのニューヨークの摩天楼の静止画をつないで動画のように見せる仮想のタイムラプス映像が映し出される。

 展望台は年中無休で、9月7日までは午前9時から深夜0時まで、5月5日までは午前9時から午後8時まで営業する。入場料は通常料金が32ドル(約3900円)で、高齢者は30ドル(約3600円)、子どもは26ドル(約3150円)となる。また、同時多発テロ事件の犠牲者の親族や事件発生の直後から対応にあたった救援隊員などは入場無料だ。

 来場者は入場の際、空港と同様の厳格なセキュリティーチェックを受ける必要がある。(c)AFP/Brigitte DUSSEAU