■イニエスタは「クラブにとってかけがえのない存在」と称賛

 1991年に11歳でバルセロナに入団したシャビは、トップチームでこれもクラブ史上最多となる760試合以上に出場してきた。

 今回の移籍で、バルセロナでの現役生活にひとまず幕を下ろすことになるシャビだが、彼がトップチームに在籍した17年間で、クラブには8度のリーグ優勝に加え、3度の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)戴冠、2度のクラブW杯(FIFA Club World Cup)制覇のタイトルがもたらされた。

 さらにシャビは、スペイン代表でも不可欠な選手となり、2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)優勝、2008年と2012年の欧州選手権(UEFA Euro)連覇に貢献した。

 こうした目に見える実績だけでなく、シャビはバルセロナの革新的な「ティキ・タカ」スタイルの中心として、これからも人々の記憶に残り続ける選手になっている。ボール保持とパスサッカーを突き詰めたプレースタイルを武器にしたバルセロナは、21世紀の最初の10年間、間違いなく欧州を牛耳ったチームだった。

 しかし、そのチームからはすでに近年、DFのカルレス・プジョル(Carles Puyol)や守護神のビクトル・バルデス(Victor Valdes)といった重鎮が離れており、そして今回、シャビもその流れに続くことになった。

 シャビは、チームが無冠に終わった昨シーズン限りで退団する意思をほとんど固めていたが、新指揮官に就任したルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督に説得され、翻意したと伝えられている。

 迎えた今季、先発の座を失い、多くの時間をベンチで過ごしたシャビだが、それでもエンリケ監督は、重要な試合ではシャビの力を必要としてきた。

 この日、地元企業のイベントに出席したアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)も、「あんな選手がまた現れるとは思えない。誰にも真似できない唯一無二の選手で、クラブでも代表でも、かけがえのない存在だった」と話している。

 一方で、2022年にW杯を開催することが予定されているカタールにとっては、シャビの国内リーグ参戦は、最大級の大手柄となった。

 また、国内有数の強豪クラブであるアル・サードは、2011年にクラブW杯に出場し、準決勝でバルセロナに敗れたものの、3位入賞を果たしている。

 報道によれば、シャビは選手兼コーチとして、アル・サードと3年契約を結ぶと言われている。(c)AFP/Daniel BOSQUE