【5月19日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で今年3月、イスラム教の聖典コーラン(Koran)を焼いた疑いをかけられた無実の女性が、群衆からリンチを受け殺害された事件で、同国の裁判所は19日、被害者保護を怠ったとして、警官11人に禁錮1年の判決を下した。一方、同じく起訴されていた警官8人は無罪とされた。

 ファルクンダ(Farkhunda)さん(当時27)が殺害された事件の裁判では今月初め、男4人に死刑が、8人に禁錮16年が言い渡されている。今回禁錮刑が言い渡された被告には警察幹部も複数含まれている。判事によると、被告らは上訴が可能だ。

 ファルクンダさんは3月19日の白昼、群衆からリンチを受けて殺害され、カブール川(Kabul River)のほとりで遺体を焼かれた。事件後、警官19人を含む49人が逮捕された。逮捕された警官らのうち数人は、近くにいながら群衆を止めようとしなかった様子が、通行人が撮影した動画に写されていた。(c)AFP