【5月14日 AFP】スペインの裁判所は13日、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)獲得に関する脱税疑惑で、同国1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)を裁判にかけることを発表した。

 マドリード(Madrid)の裁判所は、バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長、サンドロ・ロセール(Sandro Rosell)前会長、およびクラブを起訴している。

 これまで3者は、2013年にネイマールを獲得した際、サントスFC(Santos FC)に移籍金5700万ユーロ(当時約74億円)を支払ったと一貫して主張してきたが、裁判所は、実際の金額は8300万ユーロ以上であり、バルトメウ会長とロセール前会長が脱税のため本当の金額を隠していたとしている。

 裁判官のホセ・デ・ラ・マタ(Jose de la Mata)氏は、ネイマール獲得の実際の金額が、クラブが申告した金額より多かったことを示す証拠があったと明かしており、契約をバルセロナ、サントス、ネイマール本人と複数に分割することで実際に支払った金額を隠ぺいし、1270万ユーロを脱税したとしている。

 被告人には弁護のため10日間の猶予が与えられるが、現時点で裁判所は、裁判の日程を明らかにしていない。

 検察側は、バルトメウ会長に懲役2年3月、ロセール前会長に懲役7年を求刑し、クラブにも罰金2220万ユーロを支払うよう求めている。

 2011年に結ばれた契約では、ネイマールは2014年からバルセロナに加入することになっていたが、レアル・マドリード(Real Madrid)などほかのクラブから横やりが入ったことにより、バルセロナは同選手の入団を1年前倒しすることを余儀なくされ、これにより移籍金の総額は大きく膨らむことになった。

 ロセール前会長は、2014年1月にクラブ会員(ソシオ)から資金の不正支出で訴えられて辞任し、バルトメウ会長が後任を務めている。

 その直後にバルセロナは、ネイマールとの契約金1000万ユーロをはじめ、スカウトや協力費など、ネイマール獲得に費やした総額が8620万ユーロ(当時約120億円)であったことを明かしたが、移籍金自体は5700万ユーロだったと主張している。

 なお、2014年2月にバルセロナは、ネイマールの移籍に関する1350万ユーロの税金を自主的に納めている。

 バルセロナは今季終了後に会長選を控えており、再選を目指すバルトメウ会長にとって今回の裁判は大きな痛手となる。(c)AFP