FCバルセロナ、今季終了後に会長選を実施
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【1月8日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長は7日、問題を抱えたクラブを取り巻く緊張感を取り除くため、今季終了後に会長選挙を行うと明らかにした。
昨年、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)獲得の際にクラブが脱税疑惑に問われ、サンドロ・ロセール(Sandro Rosell)前会長が辞任したこと受け、バルトメウ氏が新会長に就任していた。
バルトメウ会長はこの日の会見で、出馬を表明している。
一方で、2003年から2010年まで会長を務め、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)で2度の優勝を経験したホアン・ラポルタ(Joan Laporta)氏の出馬も取り沙汰されている。しかしながら、正式な立候補は届けられてはいない。
現在の取締役会の在任期間は2016年までとなっていたが、若年選手と契約して規定違反を犯したとして国際サッカー連盟(FIFA)から1年間の移籍禁止処分を受け、これに対する申し立てがスポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for Sport、CAS)に却下されるなどし、バルトメウ会長は批判の的となっていた。
またバルトメウ会長は、5日にスポーツディレクターのアンドニ ・スビサレッタ(Andoni Zubizarreta)氏を解任。これを受けて、同氏のアシスタントを務めていたカルレス・プジョル(Carles Puyol)氏も辞任した。
ルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督がリオネル・メッシ(Lionel Messi)とネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)をベンチに置き、0-1でレアル・ソシエダ(Real Sociedad)に予期せぬ敗戦を喫したことから、バルセロナがピッチ内外で問題を抱えることになった2015年の幕が開けた。
メッシはその後、胃腸炎を理由に5日の公開練習を欠席。さらにはイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)と、同クラブに所属するジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)とフィリペ・ルイス・カスミルスキ(Filipe Luis Kasmirski)のインスタグラム(Instagram)のアカウントをフォローし、13歳から在籍するクラブを退団するのではないかとうわさが立っている。
しかし、バルトメウ会長は、エンリケ監督が練習を欠席したメッシに処分を下そうとしてクラブから拒否されたという地元紙スポルト(Sport)の報道について、「その記事はまったくもって嘘だ。クラブを傷つけようとしている誰かの仕業だ」と否定した。
また会長は、メッシが3年後の5月までの新たな契約にサインしているとし、退団はないとコメントした。
「メッシの契約は2018年まである。彼は幸せで満足している。われわれも落ち着いている」
(c)AFP/Kieran CANNING