【5月13日 AFP】2日に行われたボクシングのフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)対マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)の試合について、米国内のペイ・パー・ビュー(PPV)購入数が過去の記録の倍近い440万件、売り上げは4億ドル(約480億円)に達したことが分かった。12日、主催者が明かした。

 ようやく実現した両者のウエルター級タイトルマッチは、メイウェザーが判定3-0で勝利し、リング上では事前の期待に見合う試合にはならなかったものの、ボクシング史上で最も大きな金額が動く試合という目標には到達した。

 これまでの最高記録は、2007年に行われたメイウェザー対オスカー・デラホーヤ(Oscar De La Hoya、米国)戦の約248万件だったが、今回はその倍近くが購入された。

 また、米ケーブルテレビ局のHBO(Home Box Office/ホーム・ボックス・オフィス)とショウタイム(Showtime)が共同で発表した声明によると、入場料収入も、これまでの最高額の3倍以上に到達し、記録を大幅に更新したという。

 実現に5年を要したボクシング界最大級のスター同士の対戦とあって、MGMグランド・ガーデン・アリーナ(MGM Grand Garden Arena)のチケットは1万6219枚で7100万ドル(約86億円)の売り上げを記録した。

 これまでは、2013年のメイウェザー対サウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)戦で記録された2000万ドルが最高だった。この試合は、PPV収入でもこれまでの最高記録で、米国内で1億5000万ドルを売り上げていた。

 主催者は同時に、海外からのPPV購入、ライブビューイング収入、スポンサー料、グッズ売り上げを合わせると、総興行収入は5億ドル(約600億円)を超えると発表している。(c)AFP