【5月6日 AFP】米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)で2日に行われたフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)対マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)のボクシング世界ウエルター級王座統一戦をめぐり、ネバダ州の2人の男性が5日、パッキャオらに対し、試合前に右肩のけがを不正に隠していたとして数百万ドル(数億円)の損害賠償を求める集団訴訟を起こした。

 パッキャオは判定負けを喫した後、肩の症状のために試合で実力が出せなかったと述べた。

 原告らは、試合前に肩のけがを公表しなかったことで、パッキャオと同陣営は詐欺的取引慣行に関する州法に違反したと主張している。

 原告らは試合のチケットを購入し、有料放送視聴料や対戦の掛け金などを支払った。オンラインで入手可能な裁判文書によると、被告人らはパッキャオが腱板を断裂して重傷だということを熟知していた上、「そのような損傷が彼の対戦の能力に重大な影響を及ぼし得ることを理解している」と原告らは主張している。

「被告人パッキャオの負傷については、公衆のみならずネバダ州立体育委員会(NSAC)に対してさえも、被告人らの誰一人として情報提供あるいは通知をしていない」

「世紀の一戦」とされた今回の対戦は、総収入4億ドル(約479億円)もの富をもたらす試合として、確実に歴史に残るものとされていた。(c)AFP