【5月10日 AFP】世界保健機関(World Health OrganizationWHO)は9日、西アフリカのリベリアについて、エボラ出血熱の流行が終息したと宣言した。昨年夏に感染のピークを迎えた同国では、今回の流行で4700人以上が死亡した。

 WHOは、リベリアで最後にエボラ出血熱と確認された患者が埋葬されてから42日が経過したとして、「リベリアにおけるエボラ出血熱の流行は終わった」との声明を発表した。これは、エボラウイルスの潜伏期間とされる21日の2倍に当たる。

 WHOの声明は、今回の流行で犠牲者が最も多かったリベリアで新規感染が止まったことは「極めて大きな成果」だと述べた一方、隣国のギニアとシエラレオネでは感染が続いているため、感染者がリベリアに入国する恐れは残っていると警告している。

 WHOが「エボラが1976年に見つかって以降、最大かつ最長の、また最も複雑な流行」とする今回の流行では、これまでに世界で1万1000人が死亡している。(c)AFP