LFP、ストライキ阻止のため法的手段へ
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【5月9日 AFP】スペインのプロサッカーリーグ機構(LFP)は8日、選手のストライキを阻止するため法的手段に出た。LFPはストライキにより、試合日は5000万ユーロ(約67億円)の減収になると見積もっている。
FCバルセロナ(FC Barcelona)やレアル・マドリード(Real Madrid)を含むトップクラブの選手は、政府がテレビ放映権料の分配に関する新法案について再び交渉しないのであれば、シーズン終盤の数試合でストライキを行うと発表している。
どの程度の期間ストライキが行われ、どのように問題解決が成されるかは不透明となっており、選手の代理人とスペインサッカー連盟(RFEF)は、放映権問題以外のものも含め、様々な事柄を要求している。しかし、スター選手を要するスペイン1部リーグを統括するLFPは、この要求を却下し、連盟側を非難し返している。
RFEFと選手会は16日からの無期限ストライキを予告しており、シーズン終盤を迎えたリーグ戦やスペイン国王杯(Copa del Rey 2014-15)決勝が影響を受ける可能性がある。
LFPのハビエル・テバス(Javier Tebas)会長はこの日、ストライキを予告したスペインサッカー選手会(AFE)をマドリード(Madrid)の裁判所に告発した。
テバス会長はここ数日、下部リーグや代表チームを管轄するRFEFを激しく非難し、アンヘル・マリア・ビジャール(Angel Maria Villar)会長が「自分の所有物かのごとく」連盟を運営していると糾弾した。
AFPとのインタビューでテバス会長は、ストライキはスペインの労働法およびリーグ側と選手会の労働規約に違反するものだとし、加えて試合が行われない場合、テレビ放映やスポンサー、賭けなどの収益が無くなり、「1日に5000万ユーロの損失を出すことになる」とコメントした。
一方でレアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督とFCバルセロナのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、リーグ戦終了を回避するための解決策を求めた。
アンチェロッティ監督は、「当事者間のコミュニケーション不足なのではないかと思う。話し合いで最後には正しい判断を下すだろう。リーグは通常通りに閉幕するだろう」と語った。
首位のバルセロナは、今季残り3試合としてレアル・マドリードに勝ち点2差をつけているが、来週末に予定されている敵地でのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)戦がストライキとなる恐れがある。
エンリケ監督は、「そこまでいかないことを願う。当事者間での話し合いをつけ、解決されることを願う」と述べた。(c)AFP