【5月4日 AFP】チュニジア南部に広がる砂漠地帯のオングジュメル(Ong Jmel)で2日、サッカーフィールド19面分という巨大な国旗が登場した。ギネス世界記録(Guinness World Records)の樹立およびイスラム過激主義への対峙を目的としたものだという。

 主催者発表によると、国旗の大きさは10万4544平方メートルで、重さは12.6トン。80キロメートルの布が使用された旗を広げるために数百人が参加した。

 イベントは、2012年に首都チュニス(Tunis)郊外で起きた、強硬派の学生が国旗を取り外し、代わりにイスラム過激派組織の黒い旗を掲げた事件が発端となっている。この事件では、国旗を戻そうとした女子学生に過激派の旗を掲げた男子学生が襲いかかり、もう少しで大けがをさせるところだったという。女子学生の行為は英雄視され、後に同国大統領からもたたえられている。

 ギネス世界記録の認定は数日以内に行われるという。(c)AFP