【4月29日 AFP】今年に入ってから米ニューヨーク(New York)ではしばしばコヨーテが目撃され、警察が出動する事態となっている一方、メディアの注目を集めている。

 イヌ科でオオカミよりやや小型のコヨーテ。ニューヨーク市内では今年に入ってから少なくとも5匹の目撃が報告されている。コヨーテたちはバーの屋根や公園、住宅のすぐ外でも目撃されているという。

 通常は米中部や南西部の草原や砂漠地帯に生息しているとされるコヨーテ。ニューヨークで目撃されているコヨーテは、見た目は犬のジャーマンシェパードに似ており、体重はその半分ほどで体長は最大で約1.5メートルとみられている。

 25日にはロウアーマンハッタン(Lower Manhattan)地区の高級マンションが建ち並ぶバッテリー・パーク・シティ(Battery Park City)で目撃され、1時間ほどの追跡劇の末、警察が麻酔銃で捕獲した。現在このコヨーテは市の動物保護センターで保護されているという。

 クイーンズ(Queens)に住むジョー・ペティートさんは、自宅のすぐ前にある繁みで休むコヨーテの写真を「うちの前でくつろぐコヨーテ」とのコメントとともにツイッター(Twitter)に投稿した。

 このほか、ロング・アイランド・シティ(Long Island City)でも先月、バーの屋根でコヨーテが目撃されているが捕獲には失敗している。

 ニューヨークの公園管理当局は、市街地を含めてコヨーテは州内のどこにでもいるとしたうえで、コヨーテが人間に危害を加えることはないので、もしコヨーテを見かけてもパニックになることはないと語った。(c)AFP