高齢化進む日本、出会い求める中高年
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【5月12日 AFP】低い出生率や平均寿命の延びなどを背景に高齢化が進む日本──65歳以上の高齢者は、全人口の4分の1に当たる約3200万人に上るが、その中には、長い間連れ添ったパートナーとの死別や離婚を経て、新たな交際相手との出会いを望む人も少なくない。
だが、そうはいっても、誰でも簡単に新たなパートナーと出会えるとは限らない。そのため、「出会い」を希望する人の多くは、中高年を対象とした結婚紹介所に足を運ぶ。このような高齢者を対象とした同様のサービスは数多く存在し、中には90歳代を含む数千人の登録者数を誇るものもあるという。
AFPの取材に応じた小森洋介(Yosuke Komori)さん(66)と妻の小森睦子(Mutsuko Komori)さん(57)もこのような結婚紹介所を通して出会い、結婚した夫婦だ。2人とも過去にそれぞれ結婚生活を経験しているというが、4年前に再婚した。今でも10代のカップルのように手をつなぎ、仲むつまじい日々を送っているという。
結婚式には、あえて短めなウエディングドレスを選び、娘たちを驚かせたという睦子さん。現在の性生活についてもコメントしている。
「夫婦生活っていうのは、大切な部分だと思うけど…もちろん、そういう意味でも充実していれば、より幸せだとは思います。(夫は)自信があったんですかね。お互いへの理解があれば、と思っていたのであまりそういうことで大丈夫かな、この人?とは考えていなかった」
一方、夫の洋介さんは、結婚で大事なことは肉体的な部分だけではないとしながら「自分にとって何が一番幸せか、答えはひとつです。彼女が幸せと感じているとき、私にとっても一番幸せ。のろけているみたいで申し訳ないけど。もっともっと笑顔を作ってあげたい。大切なのは愛です」と少しはにかみながら話した。(c)AFP/Alastair HIMMER/Natsuko FUKUE