【4月20日 AFP】女子テニス、国別対抗戦のフェドカップ(2015 Fed Cup)は19日、ワールドグループ1部準決勝が各地で行われ、ロシアは第5試合のダブルスでドイツを破り、通算成績3勝2敗で決勝進出を決めた。

 ドイツはこの日、第3試合のシングルスに世界ランク11位のアンドレア・ペトコビッチ(Andrea Petkovic)が出場。自信に満ちた様子で試合に臨んだペトコビッチは、ベースラインから力強いドライブや、正確なドロップショットを繰り出し、6-2、6-1でスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova)を下した。

 ペトコビッチは、3度のブレークを奪い41分で第1セットを先取。第2セットではクレーでの強さを見せつけ、1ゲームしか落とさずに試合を決めた。

 第4試合では、ドイツのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber)が6-1、6-0でロシアのアナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova)に勝利。

 先日のファミリー・サークル・カップ(2015 Family Circle Cup)を制した27歳のケルバーは、攻撃的なプレーでパフリュチェンコワに詰め寄ると、前日の疲れを引きずる対戦相手に、ベースラインから容赦なく打ち込んだ。

 第1セットで2回ブレークしたケルバーは、第1セットを25分で制すると、第2セットを「ベーグル」で奪取して、対戦成績を2勝2敗のタイに持ち込んだ。

■決勝の相手はチェコに

 決戦となった第5試合のダブルスで、ロシアはエレナ・ベスニナ(Elena Vesnina)とパフリュチェンコワを起用。ドイツからは、ザビーネ・リシキ(Sabine Lisicki)とペトコビッチが出場した。

 ロシア組は序盤から主導権を握り、正確なショットと連携で第1セットを先取。

 第2セットでも、正確さを増したショットと攻撃的なネットプレーで、ロシアが3-1とリードする。しかし、ドイツ組がブレークして、試合を3-3のタイに戻す。

 ロシア組はここからギアを上げ、3ゲームを連続で奪取すると、6-2、6-3で1時間24分の試合を締めくくった。

 決勝進出を決めたロシアは、もう一方の準決勝でフランスを破ったチェコと、タイトルを懸けて対戦する。(c)AFP