【4月19日 AFP】アフガニスタン東部ナンガハル(Nangarhar)州ジャララバード(Jalalabad)で18日に発生し、少なくとも33人が死亡、115人が負傷した自爆攻撃について、同国のアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領は同日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」系のグループが犯行を認めたと明らかにした。事実だとすれば、IS系グループがアフガンで起こした初の大規模な攻撃だったとみられる。

 ガニ大統領は、訪問先の北東部バダフシャン(Badakhshan)州で、「誰が今日ナンガハルで起きた恐ろしい攻撃の犯行声明を出したか?タリバン(Taliban)はこの攻撃の犯行声明を出していない。ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語の略称)がこの攻撃の犯行声明を出した」と述べたが、それ以上の詳しい情報は明らかにしなかった。

 ISは、アフガニスタンに進出したと公式に表明したことはないが、ガニ政権はISがアフガニスタン国内に侵入しつつあるという懸念を繰り返し示していた。

 自爆攻撃は公務員たちが給与を引き出そうとしていた銀行の前で発生し、血だまりの上に犠牲者が倒れ、吹き飛ばされた身体の一部があちこちに散乱する惨状を呈した。ナンガハル州立病院の院長は33人の遺体と100人以上の負傷者が搬送されてきたと述べたが、国連(UN)はこの攻撃による死者を35人としている。ナンガハル州当局は、この攻撃で115人が負傷し、うち4人は重体だとしている。

 IS系グループの報道官と自称する人物が電話でAFPに対し、自らのグループが自爆攻撃を行ったと述べた。ISによるとされるインターネット上の書き込みにも同様の主張をするものがあるが、現在のところその真偽は確認できていない。(c)AFP/Samoon Miakhil