温暖化で英名物「フィッシュ・アンド・チップス」が危機?
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【4月14日 AFP】地球温暖化による海水温度の上昇で、英国の伝統的な料理「フィッシュ・アンド・チップス」が食べられなくなる可能性があると指摘した英大チームの研究論文が、13日の英科学誌「ネイチャー・クライメート・チェンジ(Nature Climate Change)」に掲載された。
「フィッシュ・アンド・チップス」はタラやカレイなど白身魚のフライとフライドポテトをセットにしたもの。英エクセター大学(University of Exeter)の研究によると、北海(North Sea)では今後50年で1.8度の水温上昇が見込まれていることから、この海に生息するタラやカレイの減少が予測される。
英国、ノルウェー、デンマーク、ドイツなどに囲まれ、大西洋(Atlantic Ocean)の一部である北海の水温は、過去40年で世界平均の4倍の速さで上昇している。
水温上昇によって、北海からタラなど冷水性の魚がいなくなり、温水性の魚にとって代わられることが研究で予測されたと、論文の共著者で海洋生物学とグローバル変動が専門のスティーブ・シンプソン(Steve Simpson)氏は説明した。(c)AFP