【4月10日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は9日、中国に対し、南シナ海(South China Sea)の領有権を主張する他の国々を「ないがしろ」にすべきでないと警告した。

 訪問先のジャマイカで行われた市民対話集会で、オバマ大統領は「フィリピンやベトナムが中国ほど大きな国ではないからといって、こうした国々をないがしろにしてよいわけではない」と述べ、南シナ海での領有権争いにおける中国の態度を批判した。

 米国務省のジェフ・ラスク(Jeff Rathke)報道官も同日、南シナ海の係争海域で中国が進める埋め立て工事は地域の安定に対する脅威だとの懸念を示した。

 また、新たに公開された衛星画像からは、中国が南シナ海の係争海域に建設した人工島の拡大を進めていることが明らかになった。領有権主張の根拠の強化を狙ったものとみられる。

 米シンクタンク、戦略国際問題研究所(Center for Strategic and International Studies)の衛星画像には、南沙諸島(英語名:スプラトリー諸島、Spratly Islands)のミスチーフ礁(Mischief Reef)沿岸で浚渫(しゅんせつ)工事を行う中国船団が写っている。

 南沙諸島にあるその他の礁を捉えた画像でも、密林内に出現した滑走路や、以前はサンゴ礁だった水域に建設された人工港などをとらえている。(c)AFP