一方、テクノロジーに頼っていれば失敗はつきものだ。被写体が予想した進路を歩かなかったとか、リモコンの電波が混線してシャッターが切れなかったといった問題が起きることがある。大統領関連の行事では色々な無線がたくさん飛び交っているので、障害が起きやすい。

 それでも最新のテクノロジーにより携帯電話を使って、別の部屋からでもカメラの位置を調整し、まるでファインダーをのぞくように確認しながら撮影することさえ可能になった。写真記者として私たちは常に、新鮮でユニークなアングルを求めている。リモートカメラは、これを可能にする新たな装備だ。

 2007年9月11日、米同時多発テロの犠牲者に大統領たちが黙とうをささげたときには、ホワイトハウスの南庭にある低木の後ろにカメラを設置した。カメラマンがその場の邪魔をすることなく、より近く良いアングルで撮影するためだ。そのときにリモートカメラで全体を撮影した、引きの写真と寄りの写真をここに掲載する。

米ワシントンD.C.のホワイトハウス前で黙とうをささげるジョージ・W・ブッシュ大統領、ローラ・ブッシュ大統領夫人、ディック・チェイニー副大統領、リン・チェイニー副大統領夫人(2007年9月11日撮影)。(c)AFP/SAUL LOEB
米ワシントンD.C.のホワイトハウス前で黙とうをささげるジョージ・W・ブッシュ大統領、ローラ・ブッシュ大統領夫人、ディック・チェイニー副大統領、リン・チェイニー副大統領夫人(2007年9月11日撮影)。(c)AFP/SAUL LOEB

 インドのマンモハン・シン(Manmohan Singh)首相(当時)が訪米したときには、オバマ大統領と一緒に共同会見に向かう姿を撮影するためにリモートカメラを使用したが、これには通路脇に置かれた他のリモートカメラも写っているのが分かるだろう。(c)AFP/Saul Loeb

米ワシントンD.C.のホワイトハウスでインドのマンモハン・シン首相と共同記者会見に臨むバラク・オバマ米大統領(2009年11月24日撮影)。(c)AFP/Saul LOEB



この記事は、AFPのホワイトハウス担当カメラマン、Saul Loebが書いたコラムを翻訳したものです。