【4月7日 AFP】豪首都キャンベラ(Canberra)にあるオーストラリア国立美術館(National Gallery of Australia)で先週、全裸で美術展を鑑賞する特別ツアーが開催された。開館時間外に行われたツアーには成人のみ約50人が参加した。

 当日のイベントで参加者らは、米美術作家ジェームズ・タレル(James Turrell)氏の企画展「A Retrospective, exploring the American's love of light and landscape(回顧展:米国人の光と風景に対する愛を探る)」を鑑賞した。

 裸での作品鑑賞には、アーティストと鑑賞者側との間に存在する物質的な障壁を取り除くという意図が込められているという。

 この企画に関わった地元の現代美術作家は「タレル展は光に焦点を置いたものとなっており、そして人の皮膚は光を吸収する。全裸で作品を鑑賞・体験することが最適と考えた」とコメントしている。(c)AFP