【4月4日 AFP】ツール・ド・フランス(Tour de France)で2度優勝したアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)を擁するティンコフ・サクソ(Tinkoff-Saxo)は3日、ビャルネ・リース(Bjarne Riis)監督の解任に伴う役員異動で、オランダ人のステフェン・ドゥヨンフ(Steven de Jongh)氏をスポーツディレクターのトップに起用した。

 ロシアの富豪オレグ・ティンコフ(Oleg Tinkov)氏が所有するチームは、先日正式にリース監督の解任を発表していた。

 ドゥヨンフ氏は、戦術やチームの長期計画、レースプログラムなどを検討するスポーツディレクター陣を統括することになる。

 ティンコフ・サクソによれば、リース監督が受け持っていた業務は、ドゥヨンフ氏とステファノ・フェルトリン(Stefano Feltrin)最高経営責任者(CEO)が分担し、「より積極的な形で競技に関わっていくことになる」としている。

 ドゥヨンフ氏は、「現段階では、焦って大規模な方針転換を行うようなことはしない。この段階では、賢い選択ではないからだ」と話している。

「すでにあるプログラムに沿って、われわれの強みと弱みをじっくり評価していく。うまくいくことを継続し、うまくいかないことを変更していく」

「今季のわれわれの大きな目標は、コンタドールに2015ツール・ド・フランス(2015 Tour de France)と第98回ジロ・デ・イタリア(2015 Giro d'Italia)の2冠を達成させ、クラシックでペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)に優勝してもらうことだ。この厳しい要求に対し、アルベルトは順調に調整を続けている。昨年もアルベルトの担当を務めていたが、今季も引き続きやっていくつもりだ」

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