■数か月分の作業が無駄に

 だが今後の彗星への接近探査は、塵とガスの危険性を考慮するために見直す必要がある。彗星が太陽に最も接近する「近日点」に向かって進むにつれ、そのリスクはさらに大きくなる可能性が高いからだ。

「(探査機の軌道の計画に費やした)数か月分の作業を無駄にしなければならない」(ロディオ氏)

 またこの見直しにより、ロゼッタの科学探査計画も再検討する必要が生じる。同機は11種類の観測機器を用いて彗星を詳細に調査している。

 67Pの近日点通過は8月13日。この時、同彗星は太陽に1億8600万キロの距離まで接近する。

 ロゼッタ・ミッションのウェブサイトはこちら:http://sci.esa.int/where_is_rosetta/

(c)AFP/Pascale MOLLARD