【4月2日 AFP】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2015)は1日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は7-6、1-6、6-3で第27シードのザビーネ・リシキ(Sabine Lisicki、ドイツ)を退けてキャリア通算700勝目を飾り、4強入りを決めた。

 世界ランク1位のセレーナは、同大会での3連覇と計8度目の優勝に王手をかける決勝戦を目指し、準決勝では第3シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)とスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)の勝者と対戦する。

 セレーナはまた、この大会で16連勝を記録し通算成績も71勝7敗としている。

 この勝利でセレーナは史上8人目となる通算700勝を手にした。歴代最多記録はマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)氏の通算1442勝となっている。

 33歳のセレーナは、試合後に大会運営側から祝福のケーキをプレゼントされると、「700勝目だったなんて知らなかった。今は、とにかく全力を尽くして前進していきたい」と語った。

「ポジティブな気持ちを保ち続けて、できるだけ勝利を重ねていく」

 この試合でリシキは、第1セットにセットポイントのチャンスをつかんだもののこれを逃し、タイブレークに持ち込まれてセレーナに先取されてしまった。

 一方、セレーナは第2セットの第1ゲームでブレークに成功し、自分のペースをつかんだかにみえた。

 ところが、リシキが反撃してこのセットを一方的に制すると、今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2015)で通算19回目の四大大会(グランドスラム)制覇を成し遂げたセレーナは集中力を取り戻し、約2時間で勝利を収めた。

「確かに今日は最高の調子じゃなかった」と語ったセレーナは、「サーブもストロークも本来の調子ではなかったので、自分にできることは、とにかく戦って100パーセントじゃなく200パーセントの力を出すことだと自分に言い聞かせていた」と明かした。

「絶対に負けたくなかったし、せめて全力を尽くしたかった」

「リシキは第2セットを奪い取った勢いのまま第3セットに入ったから、私も強い気持ちを忘れずに、どうにかサービスゲームをキープしたかった」

(c)AFP