【3月30日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)は29日、予選の試合が各地で行われ、グループDのドイツは2-0でグルジアに勝利した。

 前半にマルコ・ロイス(Marco Reus)とトーマス・ミュラー(Thomas Muller)が得点を挙げたドイツは、再び軌道に乗った。

 昨年10月にポーランドに敗れ、ホームでアイルランドと引き分けていたヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督率いるドイツは、グループ首位を手にするためには勝ち点3が必要という状況で敵地トビリシ(Tbilisi)に乗り込んだ。

 最下位ジブラルタルに6-1で勝利したスコットランドとドイツが勝ち点10で並び、敵地ダブリン(Dublin)でアイルランドと引き分けたポーランドが同11でグループ首位の座を守っている。

 相手のシュートを2本に抑える中、13度の好機を作り出したドイツだったが、グルジアはGKゲオルギ・ロリア(Giorgi Loria)が突出した活躍を披露した。

 昨年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)以降の7試合で好印象を残すことのできなかったドイツはより洗練されたパフォーマンスをみせたものの、ゴールレスに終わった後半にはいら立ちを募らせた。

 2-2で引き分けた25日のオーストラリア戦で3-1-4-2のフォーメーションを試したレーブ監督は、W杯時の4-2-3-1のラインアップに修正。W杯決勝に出場した7選手を起用し、特に主将のバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)はそれ以来となる代表戦出場を果たした。

 一方のグルジアは経験豊富なセンターバックのアレクサンドル・アミスラシビリ(Aleksandr Amisulashvili)が前半4分で負傷退場となり、10代のラシャ・ドバリ(Lasha Dvali)が代表戦初出場を飾った。

 それまでいくつかのチャンスを作ったドイツは前半39分、前線で起用されたマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)がドリブル突破を図りラストパスを出すと、ノーマークだったロイスがネットを揺らした。

 ハーフタイムが近づく中、さらにドイツはメスト・エジル(Mesut Ozil)のお膳立てからミュラーが追加点を決めた。

 後半に入ると試合のテンポが落ち、最後の20分間はグルジアがペースを握ってゴールに迫り、さらなる失点も防いだ。

 ドイツは6月に敵地でジブラルタルと戦い、その後9月にホームでポーランド、アウェーでスコットランドと対戦する。(c)AFP