■プラティニ会長の実績

 UEFAを率いてきたこの8年間で、プラティニ会長は、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の地位をさらに高め、スポーツの大会では世界最高峰のブランドにまで成長させた。UEFAによれば、今大会の収入は13億4000万ユーロ(約1740億円)に上るという。

 さらにプラティニ会長は、ファイナンシャル・フェア・プレー(FFP)を打ち出し、特に放漫経営のクラブに対して、量入制出の方針を徹底させた。そしてこれに違反すれば、マンチェスター・シティ(Manchester City)やパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のように、厳しい制裁を科した。

 プラティニ会長の下では、欧州選手権(UEFA Euro)の大会形式も刷新されつつある。

 2020年の欧州選手権は、13か国の13都市で開催されることが予定されている。さらに2018年からは、同選手権の本大会出場権も与えられる代表チームのリーグ戦「UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League)」を開始。それに伴い、ほとんど注目を集めることのない欧州勢同士の親善試合は廃止される。

 その一方でプラティニ会長は、特に2022年のW杯カタール大会(2022 World Cup)の開催地決定投票について批判も浴びてきた。

 プラティニ会長は、W杯が欧州だけのものではないと示すいい機会だと話し、FIFAの執行役員のなかでも早くからカタールに票を投じたことを公言していた。

 2010年に行われた同大会の開催地決定投票については、現在も不正の可能性が取りざたされているが、プラティニ会長に対して不正疑惑が浮上したことはない。

 そして、元連邦検事のマイケル・ガルシア(Michael Garcia)氏がまとめた報告書の公開をとりわけ声高に訴えていたのも、プラティニ会長だった。

 UEFA上層部の多くの人間が、スウェーデン出身の前任、レナート・ヨハンソン(Lennart Johansson)氏からプラティニ氏が会長職を引き継いで以来、連盟は劇的に変わったと話している。

 両方の時代を経験したある役員は、「今のUEFAには、オフィスに毎日姿を見せて、運営に携わる何とも『エグゼクティブ』な会長がいる。以前の会長はスウェーデンにオフィスを構えて、日々のもろもろは側近がこなしていた」と明かした。(c)AFP/Philippe GRELARD