【3月21日 AFP】(一部更新)パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)南部ラファ(Rafah)の難民キャンプで、生後2か月の子ライオン2匹が人気を呼んでいる。

 パレスチナ自治政府の警備員、サーディ・ジャマル(Saadi Jamal)さんが経営に行き詰まった地元の動物園から2か月前に購入した子ライオンで、ジャマルさんの孫たちや近隣住民たちは大喜び。子ライオンは難民キャンプにあるジャマルさんのアパート内で「家族の一員として」暮らしており、子どもたちやその友人たちは一日中、子ライオンと一緒に遊んでいるという。

 だが、子ライオンを飼うのは簡単ではない。1日にたいらげる肉の量は500グラム以上。イスラエルによる封鎖で物価が高騰しているガザでは厳しい注文だ。

 2匹が5か月になったらレジャー施設などに貸し出して多少の収入を得たいとジャマルさんは考えている。また2匹を9000ドル(約110万円)で引き取りたいとの依頼もきているという。ジャマルさんが動物園に支払った額は不明。(c)AFP