【3月17日 AFP】オーストラリア・シドニー(Sydney)から西へ300キロ離れたニューサウスウェールズ(New South Wales)州バサースト(Bathhurst)近郊のマウントパノラマ森林地帯(Mount Panorama Woodlands)では、非常に珍しいアルビノのワラルー3頭の生息が確認されている。

 バサーストの街には豪モータースポーツの聖地ともいえるレース場が存在し、カンガルー研究者たちはワラルーたちの安全に懸念を抱いている。2009年にレース場の近くで約140頭のカンガルーが駆除された時には批判の声も上がったが、時速200キロで走るレーシングカーの間を跳びはねるワラルーの姿を捉えた映像は動画共有サイトユーチューブ(YouTube)で注目を集めた。

 バサースト市当局とシドニー工科大学(University of Technology, Sydney)の研究センターは共同でプロジェクトを立ち上げ、レーシングカーとワラルーの事故を減らす取り組みを進めている。(c)AFP/Glenda KWEK