【3月15日 AFP】ボクシング、WBA・IBF・WBO世界ライトヘビー級タイトルマッチ12回戦が14日、カナダ・モントリオール(Montreal)のベル・センター(Bell Centre)で行われ、王者セルゲイ・コバレフ(Sergey Kovalev、ロシア)が8回TKOで挑戦者のジャン・パスカル(Jean Pascal、カナダ)を下し、タイトルを防衛した。

 これまで無敗のコバレフは戦績を27勝(24KO勝ち)1分けとした。コバレフは昨年11月にバーナード・ホプキンス(Bernard Hopkins、米国)から判定勝ちを収め、IBFとWBOのベルトを獲得。コバレフはこの一戦で初めて8ラウンド以降を戦っていた。

 しかし、この試合でコバレフはそれ以上のラウンドを戦うことはなかった。

 8回序盤、コバレフは連打で元王者の挑戦者をロープ際に追い込んだが、スリップでキャンバスに倒れ込み、これでパスカルが立て直す余裕を手にした。それでも、試合が再開されるとコバレフはパスカルの頭に重い右を2発打ち込み、試合を止めたレフェリーがコバレフのTKO勝利を宣告。ハイチ系カナダ人のパスカルはこれに抗議し、会場に集まった熱狂的な観衆からもブーイングが起きた。

 これまでダウンを喫したことのなかったパスカルは、3回の最終盤、コバレフの強烈な右を受けるとロープの間にもたれる形になり、キャリア初めてとなるダウンを奪われた。その後、4回、5回とパスカルが巻き返したものの、試合の主導権はコバレフがしっかりと握っていた。

 2009年にWBCの同級タイトルを手にし、3度の防衛を果たしたパスカルの戦績は29勝(17KO勝ち)3敗1分けとなった。

 パスカルはすぐさま再戦を要求をし、コバレフもその可能性を否定することはなかった。

 しかしながらコバレフは、この日唯一争われなかったWBCのタイトルを持つ同じくハイチ系カナダ人のアドニス・スティーブンソン(Adonis Stevenson)との対戦に目を向ける可能性もあり、試合後に「誰とでもやる準備はできている」と語っている。

 37歳のサウスポー、スティーブンソンは4月4日にカメルーン系オーストラリア人のサキオ・ビカ(Sakio Bika)とのタイトルマッチを控えている。(c)AFP