■知識

 若いにもかかわらず、彼らは多くのテクノロジーが時代遅れになっていくのを目の当たりにしてきた。そのため、新しい技術についてユーチューブ(YouTube)で見つけた解説動画などを見て自分で学ぶようになっている。

■何を見ているか

 ジェネレーションZは、1日平均3時間以上をディスプレーの前で過ごしている。彼らは常にオンラインのソーシャルネットワークの中で自分だけが取り残されてしまう不安に駆られている。新しいことや楽しいことを自分だけが見逃してしまうことに耐えられないのだ。

 テレビを見ながらネットサーフィンをして、テクノロジーさえあれば何でも可能だと思っている。だが集中力に欠け、文章は飛ばし読みをする傾向がある。そのため学校で苦労している。

■職業観

 自分で会社を作りたいと考えている世代であり、50~72%が起業を希望している。成功は資格からではなく「ネットワーク」から生まれると思っており、職場では上下関係があるよりフラットな組織を好む。76%が趣味を仕事にしたいと思っている。

 給料が同じならどのような会社を選ぶかという質問に、フランスのジェネレーションZの25%が「楽しい会社」、22%が「革新的な会社」、21%が「倫理的な会社」と回答した。

■未来

 危機の時代に生きる子供たちであり、それが将来の展望にも表れている。彼らの多くが、とりわけ経済や環境における暗い先行きにストレスを抱えている。

 それでも他の理想に燃える世代と同じように、彼らも世界を変えたいと思い、ボランティアに熱心だ。10代後半の米国人の4分の1はすでにボランティアの経験がある。(c)AFP/Laurence BENHAMOU