【3月11日 AFP】在任中の公務に私的な電子メールアカウントを使っていたとして追及されている米国のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官は10日、個人アカウントを使用していた理由を「便利だったから」と説明したうえで、こうした行動は恐らく誤りだったと認めた。

 クリントン氏は、私的なアカウントを使ってはいたものの、公的な記録の保存を定めた法律に従うために「前例がないほどの」措置を講じていたと主張。これまでにセキュリティー上の問題は発生しておらず、電子メールで「機密事項」についてやり取りをしたこともないと説明した。

 また、職務に関連のある通信記録は全て国務省に提出したと明言するとともに、これらの公開を望んでいると述べた。

 一方、娘の結婚式の計画や母親の葬儀、習慣としている「ヨガ」に関するものなど、個人的なメール3万件近くは削除したことを認めたほか、過去の電子メールでのやり取りの全てが保存されているクリントン家のサーバーを政府に提供する考えがないことを明らかにした。

 国連(UN)の女性問題の会議に出席した同氏は報道陣に対し、「今思えば、公用と私用の携帯電話とメールアドレスを使い分けるべきだった」と述べた。(c)AFP/Carole Landry, Michael Mathes