【3月9日 AFP】米プロゴルフ(PGA)ツアーのティム・フィンチェム(Tim Finchem)コミッショナーは、メジャー14勝のタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)のいないツアーについて、その遺産はしっかりとツアーに根づいており、いずれウッズが現役を退いた後も盛り上がりを維持できると話した。

 世界ゴルフ選手権(World Golf Championships 2015)第1戦、キャデラック選手権(Cadillac Championship)の会場でフィンチェム氏は、ウッズの復帰時期はわからないとした上で、米プロバスケットボール(NBA)を離れて米大リーグ(MLB)に挑戦したマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏を引き合いに出し、次のように語った。

「PGAは問題ない。彼が引退するんじゃないかと気をもんでいるかって?それを言うなら、似たようなことは2012年にもあった。2009年と2010年にも、一時期そういうことがあった。良い知らせでもあるし、悪い知らせでもある」

「つまり、悪い知らせの方が、良い知らせよりも多いということだ。マイケル・ジョーダンがバスケットを離れて、野球に挑戦したときのようにね。ジョーダンはナンバーワンプレーヤーだ。結局のところ、ファンが見たいと思うのは、ほかの誰よりもジョーダンのプレーだった」

「しかし、仮に戻ってきたときにまだまだやれる年齢だったとしても、以前と変わらないプレーを期待してはいけない。ナンバーワンプレーヤーを失うとは、そういうことなんだ」

 ウッズは2月11日、自分のゴルフが改善を見せるまではツアーに復帰しないと発表している。

 39歳のウッズは腰の状態が思わしくなく、1月のウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン(Waste Management Phoenix Open 2015)ではキャリア最悪のスコア82を記録し、最下位で予選落ちすると、ファーマーズ・インシュアランス・オープン(Farmers Insurance Open 2015)では途中棄権した。

 今回のキャデラック選手権出場を逃したウッズは、世界ゴルフ選手権では2011年のHSBCチャンピオンズ(WGC-HSBC Champions 2011)以降では初めての欠場となった。

 これまでの出場の傾向からみる限り、4月のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2015)までにウッズが登場する可能性があるのは、フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)のベイヒルクラブ&ロッジ(Bay Hill Club & Lodge)で開催される、アーノルド・パーマー・インビテーショナル(Arnold Palmer Invitational 2015)のみとなる。

 フィンチェム氏は、「遅かれ早かれ、引退は誰にでも訪れる。ジャック(ニクラス〈Jack Nicklaus〉)がやめたとき、私たちやファン、メディアが受け入れるのにどれくらいかかったか。何年もかかったのを、私は覚えてる。ジャックがいなくなって構わないと思う人間なんて、誰もいなかった」と話した。

 それでもフィンチェム氏は、ウッズがゴルフの知名度を高めて新規ファンを開拓したと語った。

「彼がゴルフにたくさんの人を呼び込んだ。それは彼がすでに成してきた功績であって、今すぐやめようと、あと15年たってからやめようと変わらない」

 4月9日から12日にかけてオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)で行われるメジャー初戦のマスターズを、ウッズは過去に4回制している。しかし、シーズン未勝利でマスターズを迎えた年にグリーンジャケットをまとったことは、これまで一度もない。(c)AFP