【9月10日 AFP】米プロゴルフ(PGA)ツアーのティム・フィンチェム(Tim Finchem)コミッショナーは9日、フェデックス・カップ(FedEx Cup 2014)のプレーオフ最終戦であるザ・ツアー選手権(THE TOUR Championship 2014)開幕を控え、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)時代の終わりと視聴率の低下を嘆いた。

 フィンチェム氏は、故障の影響で今季ほとんどを棒に振ったウッズが、ゴルフファン以外の視聴者を引きつけることができなくなったら、世界ランク1位のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)のような若手選手がツアーの主役を飾る時代になるだろうと話した。

「ここ3、4年でますますタイガーの故障が増えたことで、私はこういう疑問を持っている。『タイガーがいなくなったら、これからどうすればいいんだ?』とね」

「まあ、ファンはゴルフが好きだから、ゴルフを見てくれる。中でも、お気に入りの選手がいるはずだ。ゴルフ界への貢献という意味で、タイガーの賞味期限は長いと思うよ。記録に関係なく、タイガーのプレーは愛されているからね」

「短期間で変わることはないだろう。でも、彼がいなくなるときがきたら、ロリー・マキロイのような選手に助けてもらおう」

 ジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏が持つ歴代最多のメジャー18勝を目指すウッズは、圧迫神経痛を治療するため3月に腰の手術を受け、それ以降は思うような成績が残せず、第96回全米プロゴルフ選手権(2014 PGA Championship)も予選落ちに終わった。これが、視聴率の低下につながったようだ。

 フィンチェム氏は、「視聴率を見てみると、何らかの理由で低下していることが分かった。タイガーがプレーしていないことに起因しているのかもしれない」とし、同時にプレーオフの減少が影響している可能性を示唆した。(c)AFP