【3月4日 Relaxnews】レストランガイドを出版する仏ミシュラン(Michelin)は、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの都市を対象とした北欧版ミシュランガイドをこのほど発売した。北欧のレストランはこれまで、欧州版に含まれていたが、北欧のみを扱うミシュランガイドが出版されるのはこれが初めて。

 デンマークの首都コペンハーゲン(Copenhagen)からは、ワインセラー・レストランの「a|o|c」が、地元でとれた新鮮な食材と現代的な調理法を組み合わせた新しい北欧料理、そして料理とワインの組み合わせを重視したことで、二つ星を獲得。17世紀の歴史的な大邸宅内のアーチ型天井のワインセラーの店内で、7~10品のコースメニューが提供される。

 その一方、英レストラン業界誌「レストラン(Restaurant)」による「世界のレストラン・ベスト50(World's 50 Best Restaurants)」で1位に輝いたデンマークのレストラン「ノーマ(Noma)」の三つ星獲得はならず、二つ星にとどまった。

 スウェーデンの首都ストックホルム(Stockholm)からは、「Oaxen Krog」が同都市で3番目となる二つ星を獲得。ウオーターフロントのレストランは、スモークしたヨーロッパアカザエビのラビッジと炭火焼きクリーム、キュウリ添えや、石焼オーブンで焼いたトナカイ肉に、カブやトナカイの血、地衣類、キノコ、クランベリージュースのクリームを添えた一品など、地元でとれた新鮮な食材から料理の着想を得ている。

 今回の北欧版ミシュランガイドで初めて扱うデンマーク第2の都市オーフス(Aarhus)とスウェーデン南端の都市マルメ(Malmö)の2都市から、3店が一つ星を獲得した。(c)Relaxnews/AFPBB News