■週末のジェノア戦は開催可能か

 今週末の試合については、ファン、さらには相手クラブのジェノアが、試合の開催に向けて協力を約束しており、サポーターの一部がバス代を肩代わりし、選手を敵地へ送り届けると申し出ると、ジェノアも宿泊代を支払う用意をしていると報じられた。

 チーム主将のアレッサンドロ・ルカレッリ(Alessandro Lucarelli) は地元紙に対し、週末の試合には参戦できる可能性が高いと話す一方で、クラブで汚れた衣類を洗濯できなくなったと最新の状況を明かした。

 ルカレッリは、「クリーニング店がいなくなったので、明日からは汚れものを家に持って帰って洗う」とコメントした。パルマの選手は先週、トレーニング室の備品を管財人に差し押さえられるところを目の当たりにしている。

「ジェノア戦に関しては、移動の面は問題ないと思う。ホテルについてはまだ不透明な状況だけれど、なんとかなりそうな感じだ」

 パルマは負債が1億ユーロ(約135億円)、未払いの税金が最大で1700万ユーロ(約23億円)に上ると言われている。

 パルマは昨年12月、トンマーゾ・ギラルディ(Tommaso Ghirardi)元会長からアルバニア人実業家に売却されたが、この契約は2か月しか持たず、次にクラブを購入したジャンピエトロ・マネンティ(Giampietro Manenti)氏も、状況を好転させられずにいる。

 仮にパルマが破産すれば、今季ここまでのパルマ戦の試合結果はそのまま、今後の試合はすべて対戦相手の3-0の勝利になる予定だという。(c)AFP