【2月24日 MODE PRESS】米ラップ歌手のカニエ・ウエスト(Kanye West)は12日、ニューヨーク(New York)ファッションウィークで、「アディダス オリジナルス(Adidas Originals)」とコラボレーションしたコレクションを発表した。今回のショー発表にあたり、カニエは30人のスタイリストを起用してルックを完成させたという。

 カニエの親しい友人であるラッセル・シモンズ(Russell Simmons)によると、カニエはプロのスタイリストらを招いて72時間缶詰め状態で作業し、ルックを完成させたという。「カニエはスタジオに72時間、籠りきりでした。私は前夜に彼のところへ行って、途中で抜けてクリス・ロック(Chris Rock)のバースデーパーティーに顔を出してからまた戻ったんですが、午前2時になってもカニエはまだいましたよ。フランス人やイタリア人のスタッフが30人くらい走り回っていましたが、全員彼の指示の下で動いていました」

 ショーのゲストには、『ヴォーグ(Vogue)』誌のアナ・ウィンター(Anna Wintour)編集長やビヨンセ(Beyonce)、ジェイ・Z(Jay Z)らに加え、カニエの妻キム・カーダシアン(Kim Kardashian)と2人の間にできた1歳の娘、ノース(North West)ちゃんの姿もあった。カニエのコレクションについて、批評家たちの意見は賛否両論あったが、ラッセルは「大ヒット」間違いないと断言している。

 オーバーサイズの迷彩柄ジャケットやヌーディカラーのボディスーツ、ハイカットスニーカーやスエードのニーハイブーツなどバリエーション豊富に揃う同コレクションについてラッセルは、「彼のスタイルと影響力は言うまでもありません。カニエが細部までこだわってデザインし、監修したコレクションがヒットしないはずがありません。評価する人たちは、ショーにどれだけ細心の注意が払われ、計算し尽くされていたかをちゃんと理解したのだろうかと疑問に思いますね」と語った。

 マンハッタン(Manhattan)のハドソン川(Hudson River)に近い場所で開催されたこのショーでは、カニエの義妹に当たるカイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)がモデルデビューを果たした。

 カイリーは髪をひっつめ、今回のコレクションのアイコン的なボディースーツを着用していた。母親のクリス(Kris Jenner)のほか、姉であるケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)やクロエ・カーダシアン(Khloe Kardashian)も客席から見守っていた。さらにカニエはこのショーで、シーア(Sia)とラッパーのヴィック・メンサ(VicMensa)と共同制作した新曲「ウルヴス(Wolves)」を発表した。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS