【2月21日 AFP】リビア東部クバ(Al-Qoba)で20日、給油所などを狙った連続爆破攻撃があり、リビア保健省によるとエジプト人6人を含む40人が死亡し、41人が負傷した。イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」が犯行声明を出した。

 治安筋によると爆発は給油所と地元警察本部、そしてアキラ・サラ・イッサ(Aquila Salah Issa)暫定議会議長の自宅近くで起きた。給油所には多くのドライバーがいたが、暫定議会議長は自宅にいなかった。

 ISは同日声明を出し、2件の攻撃について犯行を認め、リビア東部のダルナ(Derna)にあるISの拠点にエジプトが行った空爆に対する報復だったと明らかにした。

 ISは「これはカリフ国家(ISのこと)の兵士やイスラム教徒を攻撃しようとする者へのメッセージだ」と述べ、昨年5月にリビアからイスラム武装勢力を一掃する運動を始めたハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)退役将校の勢力を標的にしていたと述べた。

 ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の独裁政権を崩壊に導いた2011年の民衆蜂起以降、リビアではイスラム武装勢力の勢いが増している。ISは今月15日、キリスト教の一派であるコプト教の信者21人を斬首する映像を公開。21人の大半はエジプト人だった。これを受けてエジプトは16日、ハフタル退役将校の勢力と協調して、ダルナにあったISの拠点を空爆していた。(c)AFP