【2月18日 AFP】殺人罪で死刑判決を受けてから約6年後に無実の罪だったと認められた中国人男性に114万元(約2170万円)の賠償金が支払われたと、国営メディアが17日に伝えた。中国国内では、欠陥のある法制度に怒りの声が上がっている。

 屋台を経営していた念斌(Nian Bin)氏は近所の子ども2人を毒殺した罪で2008年に死刑判決を受けたが、中国東部・福建(Fujian)省の裁判所は昨年8月、同氏に対する有罪判決を破棄し、釈放を認めていた。

 念氏は昨年12月に国を相手取り、1500万元(約2億9000万円)の支払いを求める訴訟を起こしていた。国営新華社(Xinhua)通信によると、かつて3度にわたり念氏に死刑判決を出した福建省の裁判所は、念氏は個人的自由を制限され、精神的苦痛を与えられたとして国に賠償金の支払いを命じた。(c)AFP