【2月16日 AFP】政府軍と親ロシア派勢力との停戦が発効したウクライナでは、停戦合意がおおむね守られているもようだが、激戦地となっている東部の町では15日、迫撃砲などによる砲撃の音が鳴り響いた。

 数千人のウクライナ兵が親露派に包囲されている鉄道交通の要衝デバルツェボ(Debaltseve)では、同町を狙った散発的な砲撃音が数キロ離れたところからも聞こえた。ただ、停戦が発効した15日午前0時(日本時間同7時)前と比べて、その激しさははるかに弱くなっている。

 ウクライナ軍は、15日には紛争地域全体で同軍の陣地が親露派勢力により60回攻撃を受けたと発表。デバルツェボはその中でも「中心的戦地」となっていると指摘した。ウクライナ軍の報道官は、親露派が「グラート(Grad)ロケットを含むあらゆる武器で攻撃を行っている」と語った。

 一方の親露派勢力は、停戦協定はおおむね維持されているものの、政府軍が時おり違反をしていると非難している。(c)AFP/ Nicolas MILETITCH with Max DELANY in Kiev