【2月13日 AFP】ベストセラー官能小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(Fifty Shades of Grey)」の映画版が12日に公開された英ロンドン(London)で、「手錠が外れない」などSM的な性行為が原因の救急出動要請の増加が懸念されている。

 ロンドン市消防局によれば、英作家E・L・ジェームズ(E. L. James)による同小説が11年に出版された際には「人に見られては困るような状況」による救急出動件数が増えたという。

 13年4月以降これまで管轄内では、手錠が外れないという救急要請が28件、男性の性器にはめたリングが外れなくなった例が7件あるが、同消防局のデイブ・ブラウン(Dave Brown)氏は「『フィフティ・シェイズ効果』によって手錠が取れないといったような出来事が増えると思う。映画を見た人々には、常識を持って行動し、自分で恥をかくような事態を避けてほしい」と述べた。

 市消防局では「手錠をはめる場合は、常に手の届くところに鍵を置く」、「安全に見えないことは、おそらくその通りなので実行しない」といった「アドバイス」を通達している。(c)AFP