【2月10日 AFP】サッカースウェーデン代表のズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)のろう人形が9日、仏パリにあるろう人形館グレヴァン美術館(Grevin Museum)でお披露目された。

 2012年にフランス・リーグ1王者のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に加入して以降、ゴールを量産してきた功績が称えられたストライカーの彫像は、PSGのユニホームを着て両手を高々と上げている姿で飾られることになった。

 33歳のイブラヒモビッチは、「ここに飾られるなんて、本当に信じられないよ」と顔を輝かせた。

「すごく光栄だ。僕の写真をたくさん撮ることを忘れないで」と話したスウェーデンのカリスマ選手は、威圧的な行動を取るなど、ピッチ内外で時折みるような尊大な態度とはかけ離れた様子だった。

 スウェーデン代表として100試合以上に出場しているイブラヒモビッチのろう人形は、史上最高のサッカー選手であるブラジルのペレ(Pele)氏をはじめ、世界ラリー選手権(WRC)で複数の総合王者を誇るラリードライバーのセバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb、フランス)、そして偉大な男子柔道家であるテディ・リネール(Teddy Riner、フランス)の近くに置かれている。

 イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)、インテル(Inter Milan)、ユベントス(Juventus)、そしてスペイン1部のFCバルセロナ(FC Barcelona)などに所属した経歴を持つイブラヒモビッチを祝福するために訪れた要人の中には、駐仏スウェーデン大使や、カタール出身でPSGの会長を務めるナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)氏の姿があった。

 完成まで6か月を要したイブラヒモビッチの彫像は、仏ジャーナリストのステファン・ベルン(Stephane Bern)氏が主宰を務めるグレヴァン美術館で、満場一致の採択で制作されたという。

 「サッカーの象徴」としてイブラヒモビッチを称えたベルン氏は、「私たちは、伝説づくりに貢献した君の尊大な態度が大好きだ」とまくしたてた。

 イブラヒモビッチは、ハットトリックを記録した試合のボールを持ち帰る代わりに、この日は彫刻家のエリック・サン・シャフレ(Eric Saint Chaffray)氏が制作した頭部のレプリカを手土産に会場を後にした。(c)AFP